朱一保育園分室どんぐりのおうち
わくわくいっぱいの小空間
![]() [ 外観 ] 混色タイルと木製建具が優しい雰囲気を与えてくれます。奥に置かれた夫婦たぬきは前のうどん屋さんから譲り受けたもの。 | ![]() 柱は北山天然絞り丸太、奥はお布団収納、手前はオムツ替え台、滑り台も取り付けられます。 |
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![]() [ 改修前の内観 ] 床・壁・天井がコンクリートむき出しの状態。 | ![]() 北山丸太は林業家さんを訪ねて直接選ばせて頂きました。 |
設計・施工概要
・工事種別
・所在地
・構造
・規模
・延べ床面積
・施工者
・竣工
保育園の改装
京都市中京区
RC造
11階建集合住宅の1階部分
30㎡
(株)田中建設工務
2017年
設計プランについて
「どんぐりのおうち」は本園と同じく壬生坊城第二団地の敷地内にあります。本園からは歩いて数分の距離にあり、元々はうどん屋さんが入っていた10坪程の小さなテナントです。行政からの強い要望もあり、この場所で保育をすることになったわけですが、初めて内部を見た時は本当にここで保育を?と思うほど愛想のない空間でした。ただ、周りには昔から続くパン屋さんや元保護者が開いているカフェがあったりと、計画を進めていくにつれこの場所の魅力も見えてきました。落ち着いた空間でゆっくりと過ごしたり、集中して何かに取り組んだりと、小さな空間だからこそ叶えられる保育もあります。
天井高の違いを利用したロフト、表面の凹凸の手触りが楽しい北山丸太、なんでも吊るせる天井ルーバー、布団置き場に取り付くすべり台など、小さな空間に色々な楽しみを詰め込んでいます。内装には府内産の杉や桧をふんだんに使い、ほっと安らぐ、そんなお部屋になったのではないかと思います。
当面は0才児の保育室として、後々は幼児や地域の子ども達の居場所として使われる予定です。保育園から出て、テナントの一角に子どもの居場所ができることによって周りにどんな影響を与えていくのか、今後が楽しみです。