Works本に囲まれた住まい

About

 お父さんとの同居を考えた築30年のコーポラティブハウスの全面改装です。お二人とも非常に多くの書籍を持っておられ、テーマは「図書館のような本に囲まれた住まい」です。部屋数を減らす事でLDKと各自の個室をゆったりとした大きさに出来ました。
 風が南北に抜けるように開口部を設け、光は出来るだけ奥の方まで入り込むように半透明の建具を多く使っています。床には杉や檜の無垢材を使い、壁は塗装で仕上げています。
住み手と一緒に選んだ照明器具はインテリアのアクセントとして効果を発揮しています。
 今回の全面改装を期に結露を防ぐ断熱工事をやり直し、配管や電気設備も一新しており、これからも永く住み続けられるための改装になったのではないかと思います。

Data

工事種別
改装
所在地
京都市西京区
構造規模
RC造4階建ての2階
床面積
93.93㎡
施工者
村尾工務店
竣工
2014年4月

寝室1 既存の本棚を塗装し直し、再利用しています。


居間 普段は寝室との間の建具は開いた状態で利用されており、必要に応じて閉じることもできます。窓の前には半透明のポリカ板がはまった框戸があり、障子のように閉じても柔らかな光が入り込みます。


居間 寝室との間の建具を閉めた状態。


居間からキッチンを見る。キッチンの奥には寝室2に繋がる建具があります。

 

窓前の框戸が閉まった状態。ペンダントライトはflame製。


キッチン クリナップのステンレス製のシステムキッチン。木製のものよりも耐久性があります。シンク下はゴミ置き場として空けています。


廊下に本棚を造り付けています。


洗面所 ナラ材で作った洗面カウンター。床は桧板張り。


浴室 プラン上、開口部が設けられなかったため、隣の個室との間に高窓を設けて、少しでも開放感のある工夫をしています。


寝室2 無垢の木に囲まれ、落ち着いた空間になりました。


既存のコーナー窓にカウンターを作り、作業机として利用。上部には物置スペースを設けています。


洋服を吊るために木製パイプを設置。室内物干しも兼用です。


寝室2 たくさんの本棚に囲まれ、一角にはミニキッチンを設けています。


ミニキッチン シンプルなステンレスのミニキッチン。床や壁のタイルも落ち着いた色合いで統一しています。