清原 2024.02.07

Blogハーフユニットバスの魅力 すまいの細部を考察する Vol.35

設計をやっている知り合いの家に遊びに行ったときに、こだわってハーフユニットバスを入れて、壁は桧の板張りにしている浴室を見て、ちょっとうらやましくなりました。うちの家は12年前に改装をしたけれども、あまりこだわりもなくフルユニットバスの安いのを入れました。どうということはなく使っていたけれども、何やらちょっと攻めている人の仕事を見ると、「頑張らなくては」?と思うのです。

そこでハーフユニットをネットで調べていて思うのです。私の思いをすべてかなえてくれる商品がない。そこでいつも考えます。「私が開発します」と。

まず、木造住宅の床断熱を美しくかなえるために、防水パンを作る。そこにしっかりと断熱材が取り付けてあり、周りの土台に気流止めが設置されていて断熱界がはっきりとしていること。また、鋼製束で均等に支えられており床下の点検がしやすいこと。その上に浴槽とエプロンと腰までパネルの設置。ハーフユニットにしたい人はここで終わり。フルユニットにしたい人はさらに壁パネルと天井を選べる。と、こんな商品。

ユニットバスパーツの構成

床の断熱と気流止めがしっかりとできれば、壁も天井も断熱は必要ないのです。今の家はそれほど性能が良いですから。ユニットバスメーカーは建築に断熱を頼っていないので「丸ごとパック断熱」とか言っているのです。無駄です。全館空調の時代ですから。

防水床パンが全面に入っているのが望ましい

床下設置必要寸法は200~500まで選べること。浴槽のあふれ面はまっすぐであること。(これは市販の巻きフタも使えるように)シンプルで質のいいものが良いです。

壁はタイル貼ったり、板張りにできたり、ガラス張りにできたり、と汎用性があり、洗面所と一体にできたりと可能性は広がります。

これの難しいところは腰パネルを自立させることです。難しければ床パンに一体型でもいいです。一緒に開発してくれるメーカーいないかなぁ。設備メーカーは建築家と共同開発するべきです。

自立が無理なら建築を頼って壁に留め付けてもいいと思うのですが、何か問題ありますかねー。