山田 2023.05.22

Blog「電気使用量の分析」私のすまいづくりvol.40

 11月に引っ越しをして、一冬新居で過ごしたわけですが、この間のエネルギー消費についてのまとめを書いてみようと思います。

 使用電気量に関しては、最近はアプリからその日毎の使用電気量や今月の電気量の予測値などがわかるようになっており、非常に便利になっています。何時台にどれくらいの使用量になっていたかなども振り返ってみれるため、データの比較検証に非常に有用です。
 電気料金については「燃料費調整額」や政府からの補助等によって各月で大きな差が生まれ、比較対象にはならないため割愛します。ちなみに最も高かったのが12月〜1月で20,265円、最も安かったのが4月〜5月で9,542円でした。
 以下がこの冬の我が家の電気使用量になります。家族構成は4人家族で、オール電化。ただし、子どもがまだ小さいため各個室で暖房器具を使うことはなく1階の居間・キッチンのみでのエアコンの使用となっています。
 室温は大体19℃前後で推移させていて、薄めのダウンやフリースを着て過ごしていました。一般の家庭に比べ、設定温度としては少し低めかも知れません。

11月中旬ー12月中旬:359kWh 深夜2時〜5時: 118.5kWh

12月中旬ー1月中旬:542kWh 深夜2時〜5時: 139.7kWh

1月中旬ー2月中旬:507kWh 深夜2時〜5時: 147.4kWh

2月中旬ー3月中旬:407kWh 深夜2時〜5時:138.6kWh

3月中旬ー4月中旬:347kWh 深夜2時〜5時:124.7kWh

4月中旬ー5月中旬:332kWh 深夜2時〜5時:120.9kWh

 上記のデータからもわかる通り、厳冬期の12月、1月、2月の電気量がやはり多くなっています。用途としては「給湯+エアコン+室内干し」の占める割合が大きいと思います。
 大体深夜2時〜5時にエコキュートが運転していて、給湯用のお湯をタンク(370L)に貯湯します。給湯が全電気使用量に占める割合は上から順に33%、26%、29%、34%、36%、36%となっています。
 12月、1月、2月の厳冬期はお風呂に入る最後の人の順番になるとタンクのお湯がなくなり、よく沸き増しをしていたので、もう少し給湯のパーセンテージは増えていると思います。冬場はおよそ140〜150kWh、春や秋ではおよそ120kWhが給湯に使われているようです。
 予想では真冬の場合、もう少し給湯に対する割合が高いのかと思っていましたが、案外そうではありませんでした。エコキュートは3〜5人用のタンクで370Lのものを使っていますが、厳冬期は少し足りなくなりました。深夜電気料金の安いオール電化用の料金体系にしていると、お風呂に入る時間帯に沸き増しをするとちょっと損した気分になります。
 

 この冬はコンプレッサー式の衣類乾燥除湿器とサーキュレーターを使って部屋干しをしてみましたが、乾燥にかかる時間は長く、音も結構気になり、想像していたよりよくありませんでした。衣類乾燥除湿器を使った日の電気消費量もかなり高くなっていたため、次の冬はエアコンの衣類乾燥モードの方を使ってみようかと考えています。

 エアコンにどれくらい電気を使用しているかは調べようがないためわからないのですが、以前の記事「本当に必要なエアコンの能力」私のすまいづくりvol.13」で書いたように、我が家は約20畳のLDKに6畳用のエアコンを一台だけつけました。この冬を過ごしてみた結果としては6畳用のエアコンでなんとかなりました。能力としては大丈夫そうですが、部屋の形状が細長くて、その端にエアコンが設置されているため空気がそれほど回らなかった感じです。
 自動設定にしていると途中に垂れ壁もあるせいか、遠い方は寒い状態で、エアコン近くは暖かくなっているため、風量が弱すぎることになってしまいました。計画時はサーキュレータを回せば良いかとも考えていましたが、室内で風を起こすのもあまり心地よくなく、やめました。
 配線ダクトに取り付け可能なプロペラファンもあったりするので、次の冬にはそんなものを取り付けてみようか?など色々考えてみています。
 夏場については冷房からの冷気は下に溜まるはずなので、扇風機があれば十分空気を回せるのではないかと考えています。

直径40cmほどのプロペラファン リモコン付きなので、電源の入り切りは問題く行えます。

 少し謎なのが上下水道料金も以前の家に比べ下がっていたことです。使用水量の差は約10m3あり、金額にすると約3000円安くなっていました。暮らし方は全く変わっておらず、お風呂もユニットバスの1216のタイプで同じです。食洗機を入れたわけでもなく、考えられる違いといえばトイレの便器とタンクが一般的な節水タイプで、以前の家は古い型式というくらいなんですが、それでここまで差が出るんでしょうかね。ちょっと不思議です。

 全然導入する気はないですが、屋根に一般的な大きさの太陽光パネル4kwを乗せ、蓄電池も設置したという前提で、発電量と使用電気量を比べてみました。
 真冬は流石に自給自足とはいきませんが、3月から11月はほぼ発電量で電力が賄えそうです。まあざっと毎月1万円の電気料金が掛からなくなるとして、1年で12万円、20年で240万円になります。太陽光の設置に120万円、蓄電池に180万円かかるとすると、20年経っても約60万円の赤字になってしまいます。災害時の使用やエコな電力という点を重視すると考えなくもないですが、能力の低下、維持費、そもそも20年持つかどうかなど、心配事も多く、補助金などがない限り中々導入には踏み切れないですね。
 オール電化の場合、エコキュートに太陽光からの電力を使ってお湯を貯めておくことができるため、電気ガス併用の場合に比べ、蓄電池がなく太陽光発電のみの場合でもそれなりの量の自家消費が可能です。
 我が家の電気消費量と下のシュミレーション結果を比べてみると、なんとなくではありますが、50万円くらいで太陽光発電が載せられたら導入してみようかなという気になりそうです。東京都のように補助率が大きい場合はあり得そうな金額ですが、今の京都府や市にはそんな余裕はないでしょうね。

京セラのサイトから簡単なシュミレーションが可能です。

 

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