山田 2023.09.10

Blog「床下点検」私のすまいづくりvol.42

竣工からもうすぐ1年が経ちますが、この間ずっと気になっていた床下を点検してみることにしました。
昔の住宅は床下は土のままのことが多く、湿気が多い場合床下に潜るとドロドロに汚れてしまうので後が大変ですが、その分埃が舞い散りにくいため案外点検はやりやすかったりします。今の家は大抵がベタ基礎でコンクリートが打たれていて、床下も乾燥しているため服はドロドロにはなりませんが埃が舞ったり、ザラザラのコンクリート面をずりずり這っていくので服が破れたりします。

床下点検口は大抵が納戸など普段の生活空間とは外れたところに設けることが多いです。見た目的にリビングなどにあると気になりますし、よく歩くところにあると枠の部分が引っかかったり、劣化してきたりもします。我が家の場合も玄関に面した納戸に点検口があり、いざ点検をしようとするとまずは納戸に床置きされているものを移動させる必要があります。これが結構面倒だったりします。

納戸の中に点検口がある場合、荷物の整理がまずは面倒です。

とりあえず、一旦納戸のものは玄関に出し、つなぎを着て、頭にタオルを巻き、マスクをして、スマホと懐中電灯を持って床下に潜ります。
我が家の床下空間は大引下の一番低いところで38.5cmとなっていて、体の大きい私でも問題なく潜れました。途中排水管を跨ぐ必要もありましたが、なんとか超えられたので、床下空間としては高さが40cm前後あれば余裕を持って点検ができると思います。30cm程度でも潜ることは可能だとは思いますが、排水管や給水管が障害となった場合困ってしまいそうです。

装備を整えていざ床下へ。透明のゴーグルも持っていますが、マスクをしていると直ぐ曇っちゃうので、ゴーグルはやめておきました。

床下に潜って見ておきたい内容は主に、基礎周りのシロアリの有無と、配管からの漏水です。それ以外には断熱材の脱落や束が外れていないかなど、不具合が無いかを見ていきます。
設計の段階で人通口の位置や配管の経路など、後の点検時のことも考えて計画していましたが、実際に点検ができるかどうかは少し不安でした。電気屋さんや水道屋さんは将来の点検のことまであまり考えては施工してくれませんので。

とりあえず床下空間のほぼ全域は点検できましたが、ユニットバスの下だけブロックが積まれており、無理でした。この部分は現場段階で配管に脚が干渉するということでブロックを積むことになったのですが、こんなにブロックが敷き詰められているとは思っておらず、ちょっと残念なことになってしまいました。漏水が起きないことを祈りつつ、ファイバースコープのような細長いものがあれば一応点検はできるので、何年後かに一度試してみようと思います。

点検の結果としては、特に問題もなく健全な状態でした。理想は一年に1回程度定期的に潜れればいいのですが、ちょっと面倒ですね・・・

基礎や配管周りの状況を確認。


よく漏水の原因となるのが配管同士の接合部。漏水があれば跡が残るので、漏水は起こっていないようです。


ユニットバス からの配管。ぐねぐねしていて接合部分も多い。


ブロックのせいで奥の基礎が残念ながら見えません。


人通口に電気配管や給水管が通っている様子。この程度であれば通ることができます。手前の断熱材は少し角の部分が割れてしまっているが、まあ大丈夫でしょう。

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