清原 2023.08.07

Blog建具金物 すまいの細部を考察する Vol.31

金物を選定する時にどういったチョイスをするのか。これはできればいつも使うモノを決めておきたいと思うところです。が、私の作品と言う訳でもないのでそれぞれ建て主と相談しながら決めていくので、なかなかに難しいのです。これ、「作品と思って作ってくれよ」という思いもあるかもしれませんので、そこは言葉の使い方ですが、いいと思うものを薦めます。一旦はやっぱりこれというのを選んでおきたい。

真鍮のレバーハンドル

列挙すると、ドアのレバーハンドル・丁番・ドアストッパー・引戸の引手・表示錠・襖の引手・障子の引手・手掛け・家具の取手・つまみ・ペーパーホルダー・タオル掛け・タオルリング・ドアのバーハンドル・手すり金物・棚受けブラケット・・・(備忘録のようなものです)

引き戸の掘り込み引き手。堀が深いので裏表が重なると建具の厚みが厳しいです。

これを素材・色・デザインの方向性を統一させたい。素材は真鍮・アルミ・ステンレス・鉄といろいろありますが、メッキ塗装がしてある場合も多くて同じ色にそろえるのが非常に難しいのです。仙徳やらブロンズやらはメーカーによって色が違う。統一するならシルバーか真鍮かブラックですね。襖の引手・障子の引手まで統一することはないので、一つ決めておきたいです。

素材感があって美しいものは値段が高いです。

今、気に入っているのは「PASSAGE DUVE」という真鍮製品を中心に提供してくれるメーカーです。もう一つは「上手工作所」という工房。この二つの会社である程度揃います。(金ピカが嫌だと言われたらダメですが)襖・障子の引手は置いてないので探したい。和風金物はやっぱり昔ながらのところですかね。室金物にいいものが揃っていましたが、値段が高くて使えません。そこそこいいのが欲しい。これ3社あげましたが一部同じ商品が販売されています。値段も一緒。どうなっているのかと思いながらHPで見やすいところから購入してしまうものです。(私が買う訳ではありませんが)金物けちると安っぽく見えますよね。