Works細長い敷地の保育園 ホールを中心につながる空間 -ゆりかごどんぐり保育園-

About

 共同保育所からはじまった「ゆりかご保育園」の第2園として建設されました。子どもたちが素足で元気に遊び、土や自然にふれられ、楽しく美味しいご飯をみんなで食べる、そんな保育を実践できる空間になるようにと設計に取り組みました。間口が狭く細長い敷地のため、園庭や保育室の配置に工夫が必要でしたが、南側に乳児園庭、東側にも園庭をとり、それぞれ保育室からでられるようにしました。小さいながらも外とのつながりを大切にできました。2階も外での活動ができるように広いピロティーを設けて、ホール空間である遊戯室とつなげました。各階とも保育室の中心にホールを配置し、遊び場スペースやランチルームなど多目的につかえるようにしています。細長い敷地を有効に使い広がりのある保育空間になりました。

Data

建築主
社会福祉法人 ゆりかご福祉会
敷地
尼崎市 485.99㎡
構造・規模
RC造 3階建て
延べ面積
569.72㎡
施工
コーナン建設株式会社
竣工
2021年2月


外観 東側から見る


園の名前にちなんだどんぐりの実と葉をかた取ったデザイン。保育士の方のスケッチを元にしています。


木製の玄関扉や杉板張りの天井で優しい雰囲気となるようにしました。奥に調理室の搬入口があるため、アイストップを兼ねて木製横格子を設けています。


1階ホールの一部に絵本コーナーを設けています。階段下を利用し、落ち着いた居場所になるよう床の高さを下げました。


1階ホールに面した調理室。 ホールから様子がよくみえるように窓を開けています。


0歳児保育室の床は桧無垢フローリングです。


保育室の手洗いはクラス毎に色を替えてカラフルに。


保育室の手洗い


子ども用トイレ

 


2階遊戯室 南は屋外テラスとつながっています。


屋上 夏はここでプール遊びをします。爽やかな色にしました。


3階会議室