Works立花ひよこ保育園
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/05.玄関.jpg?fit=2138%2C1407&ssl=1)
About
REO建築計画研究所と共同で設計監理した保育園です。旧園舎は約40年前の創立時にREO建築計画研究所が設計された乳児保育室、事務室や調理室のある南園舎と後に道路向かいに増築された幼児保育室のある北園舎とに分かれており、行き来が大変でした。土地探しを経て、より広い園舎と園庭を望めそうな敷地が近隣に見つかり新築の計画がスタートしました。
右の写真は先生たちの打合せ時の図面に対する意見をまとめたものです。小さな要望も含めてたくさん挙げてもらい、新たにできる園舎のイメージを共有しながら部屋の配置や収納などを決めていきました。
打合せを重ねた結果、玄関からすぐの遊戯室は見通しのよいみんなが通り集う場所となるように配置しました。遊戯室から乳児保育室への廊下、幼児保育室への階段、階段下の絵本コーナー、とひとつづきになっています。親やこどもとのつながりを大切にする立花ひよこの保育を反映した園舎になりました。
Data
- 工事種別
- 新築
- 所在地
- 兵庫県 尼崎市
- 構造・規模
- 鉄筋コンクリート造3階建
- 敷地面積
- 766.71㎡
- 延面積
- 770.34㎡
- 竣工
- 2021年1月
- 施工
- 株式会社 吉川組
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/04.東側外観.jpg?resize=1024%2C676&ssl=1)
道路からの外観 2階建部分は勾配屋根とし、住宅地の中になじむデザインを心がけました。屋上の床をはね出すことで、深い軒が生まれました。
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/05.玄関.jpg?resize=1024%2C674&ssl=1)
玄関 杉板の天井はすっと外部軒裏まで続いています。桧の玄関戸からは木塀がよく見え、木の温もりが感じられます。玄関横の大きな窓はこどもたちの目線からも外がよく見えます。
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/07.遊戯室1F.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
遊戯室 格子天井がリズミカルな印象をもたらします。生活発表会もできるように想定しています。左手にある調理室のコーナー窓は配膳と下膳に分けて広くとり、こどもたちに食事づくりがよく見えるようにしました。
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/11.午睡室1F.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
午睡室 0歳児保育室はどこからみても見通しのきく空間になるようレイアウトをしました。午睡室から右側にある調乳室、0歳児保育室がよく見えます。沐浴室にも窓があり、午睡室と保育室からよく見えます。0歳児保育室は南側にむけています。活動的な遊びは南側、寝る時には北にある午睡室、食べるときは調乳室近くと保育の流れを想定しています。
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/18.1・2才児便所1F.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
1・2才児便所 ひよこの名前らしく!?かわいい黄色の壁紙が映えているトイレです。腰壁は手入れのしやすい樹脂パネルを使用しています。清潔でこどもが入りたくなるような、そして先生たちも使いやすいことをモットーにしました。右手に映る吊戸棚の下はおむつの履き替えや、トイレを待つ間のベンチを置くスペースにもなります。
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/20.ホール2F.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
ホール(2階) 左側は5才児保育室へのスロープ 中央の棚は作品や椅子を収納します。5歳児保育室は部屋のレベルが少し上がっているためです。単なる廊下にするのではなく少しでも保育の場にならないかと検討をしました。スロープ側の壁は杉板貼にし、作品を吊るすこともできます。
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/23.3・4才児保育室2F.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
3・4才児保育室(2F) 2つの部屋との間には建具があります。保育のシーンによって一つの部屋として使いたいときがあるお話から生まれました。トイレも二つの部屋からそれぞれアクセスできるようにレイアウトしています。
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/25.5才児保育室2F.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
5才児保育室(2F) 他の保育室より広く、斜め天井にしました。 あこがれの年長さんのお部屋になりました。年長さんの保育から部屋の一部には大きなマグネット掲示板を作りました。南側にはバルコニーが広がっていて、活動的な5才児さんにあった環境になりました。
![](https://i0.wp.com/www.moegi-archi.com/wp-content/uploads/2024/02/28.屋上プール置場2F.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
屋上園庭 夏はプールを設置します。プールの上にはテントがかかるようにパーゴラを計画しました。プールの際に利用するトイレもすぐ近くに配置しています。こどもたちが安心してすぐ行ける、先生たちの目の届きやすい場所にという想いにより実現しました。