Works住み続けられる家へ

About

 Hさんのお宅は築40年程度の比較的小さな木造2階建ての住宅です。お子さん達も独立され、ご夫婦ふたりだけの暮らしとなるため、将来は1階だけでも生活できるようにと改装をすることになりました。
 床下を覗いてみると水廻りの土台はやはり腐っていて、部分的にシロアリの被害も見られました。今回は耐震補強も兼ねた改装なので、基礎や土台を新設し、耐力壁も新たに設けています。1階部分の外壁、床には断熱材を充填し、室内の快適性を高めています。キッチンやお風呂といった設備機器も老朽化しており、今回の改装で全て一新しました。
 間取り自体はほとんど変わっていませんが、台所と居間の間にあった間仕切りをなくし、1室として利用できるようにしています。床や化粧柱には桧材をふんだんに使い、サッシはペアガラスに取り替えました。台所と居間の窓を開ければ風が気持ちよく抜けてくれます。
 お庭はHさんのお知り合いに造って頂きました。洋風な感じの可愛らしいお庭で、玄関のドアともよく合っています。庭を眺めながら縁側でおしゃべりをしている姿が目に浮かびます。

Data

工事種別
改装
所在地
兵庫県尼崎市
構造規模
木造2階建の1階部分
改装床面積
60.21㎡
施工者
(株)小林工芸
竣工
2015年5月

建具屋さんに製作していただいた、ナラ材の玄関ドア


居間と玄関の間の建具。冬場はここを閉じれば玄関からの冷たい空気を防げます。


居間とキッチンの間の壁をなくし、できるだけ広い空間を目指しました。


階段と居間の間の建具。冬場二階に暖気が漏れないようにしています。階段下は重要な収納空間です。


南の庭に面して、ちょっと腰かけるのにちょうどいい縁側を設けています。


廊下と仕切りがないことで、玄関からの風もよく抜けます。


改修前の居間の様子。


1階はほぼ骨組みだけを残し、間取りの変更に加え、耐震補強や断熱改修も行っています。