Works祖父の住んでいた鉄骨造の住まいを改装

About

 おばあさんが住まれていた鉄骨造の住宅を孫夫婦で暮らす住まいへの改装です。敷地が道路から3mほど低く、1階部分がピロティ―となっています。

 そのピロティ―の天井に吹き付け断熱材が見えており、アスベストが疑われました。調査・分析に国の補助金制度があることがわかり、申請し調査したところ、アスベストは含まれていないことがわかりひと安心しました。さていよいよ改装工事のスタートです。

 2人で暮らすには十分に広い建物ですので、玄関のある2階部分のワンフロアのみの改装です。続きの和室があったところを、現在の生活に合わせてリビング中心の間取りへと変えました。少し狭かった洗面所もゆったりさせて、床暖房を導入し、書斎コーナーをしつらえてと間取り構成を変えていきます。

 南向きのとても明るい部屋の一部にシックな色合いのアクセントを付けようと、ご自身や親類の子供たちも一緒に壁塗りを楽しまれました。床の塗装もみんなでされました。プレゼントしてもらう照明器具を選びに行ったり、家造りを楽しんでこられました。住まいへの愛着をこれからの暮らしの中でさらに育み長く住み継がれていくことを願います。

Data

工事種別
改装工事 断熱改修
所在地
京都市伏見区
構造規模
鉄骨造3階建て
2階床面積
約82㎡
施工者
株式会社 北村工務店
竣工
2016年2月

外観はほぼ当時のまま、玄関ドアが新しくなりました。

 

手持ちの流木をドア取手に利用。赤が映えます。

 

広々したリビングは杉のフローリングです。アクセントの赤い壁も効いています。

 

キッチン側南のリビングを眺めると、みんなの書斎コーナーが見えます。

 

足元の空いたキッチンにゴミ箱など、雑多なものが入ります。リビングから見えないのですっきり。

 

みんなの書斎コーナーは幅3mと3人並んでもゆったりしています。

 

木の雰囲気をそのまま生かした洗面台。オリジナルキャビネットです。

 

トイレの収納棚、壁の厚みを利用して大工さんの手作りです。

 

上階は部屋がありますが、改装部分を丸ごと断熱しています。

 

リビングのほぼ全域に床暖房を仕込んであります。蓄熱輻射式床暖房。

 

住み始めて書斎コーナーもフル活用です。

 

ペンダント照明がつき、絵が飾られて、楽しげな空間になっていきます。