山田 2022.11.02

Blog「自分でペンキを塗ってみた その1」私のすまいづくりvol.26

<自分でペンキを塗ってみた その1>

 今回は以前からやってみたかった内部のペンキ塗装をやってみました。事務所の同僚も誘い3人で1日かけて作業をしました。道具は全てネットで購入しました。作業の工程なども前もって動画で予習をしました。 塗料メーカーの説明書には「下塗り→3時間乾燥→仕上げ塗り→12時間乾燥」と書いてあります。作業の予定は昼過ぎまでに下塗りを終え、午後に仕上げ塗りをし、夕方には作業終了です。2階の3部屋を塗装予定です。今回使用した道具は以下の通りです。

・塗料:リボスデュブロン
・ローラー:7インチ2本と4インチ1本
・ハケ:2本(大、小)
・バケット(ネット付き)2個
・マスキングテープ
・マスカー(550mm)
・養生テープ

 早速朝から作業に入るわけですが、まずは養生から始めます。養生はマスキングテープをペンキで汚したくない壁と木部の取り合いや窓に貼るわけですが、我が家の壁は真壁と呼ばれる柱梁が見えている部分も多いため、結構大変でした。マスキングテープを貼り終わると、次はマスカーと呼ばれるビニールシートと養生テープが一緒になった材料を窓と床の養生のために貼ります。これで養生は終わりです。

緑のテープがマスキングテープです。壁との取り合い部分に貼っていきます


窓の養生。幅狭のマスカー550mmを使っています 掃き出し窓などにはもう少し幅広のマスカーを使うつもりです

 次はいよいよペンキ塗りの工程ですが、今回使用するデュブロンという塗料は石膏が原材料に含まれているためか、ものすごくドロっとしています。例えるなら焼く前のホットケーキの生地くらいのでしょうか。これをまずは10%くらいの水で希釈します。塗装は2回行うのですが、下塗りの際はこの希釈したもので塗り、仕上げは原液のまま塗るそうです。両方とも原液のまま塗ってもいいようなのですが、今回用意している量が微妙なので下塗りには希釈したものを使いました。
 まずは壁の端部や細い部分をハケで塗ります。これが案外難しく、中々ペンキが壁紙に乗ってくれません。そして腕が疲れます。ハケ塗りの作業が終わるといよいよペンキ塗りの醍醐味であるローラーによる塗装です。ローラーになった途端ペンキはすごく綺麗に乗ってくれました。ただ、塗りムラはどうしても出てしまうため、我々素人ではムラのない均一な壁面にすることは難しい気がします。まあ下塗りだから少々いいだろうという感じで、一室が塗り終わったので次の部屋に移ります。

際の部分をハケで塗っています。粘着力が弱いせいか天井あたりのマスキングテープが剥がれてきちゃいました。

 最初の部屋を塗っているときに少し気になったのはマスキングテープが所々剥がれてしまっていることです。特に幅木の部分が結構剥がれてきていて、どうやら上から貼っているマスカーに引っ張られて剥がれてしまうようです。今回私が用意していたのは粘着力の弱いクロス用のマスキングテープでした。どうやらその粘着力が弱すぎたようで、次の部屋を養生している際にはペンキを塗る前に多くのところでマスキングテープが剥がれ落ちてきてしまいました。さすがに養生がしっかりついてくれていないと、怖くて塗りに入れません。という感じで養生の手直しにてこずっている間にお昼を回っており、予定の1/5程度しか終わらぬまま昼休みを取ることになりました。

 昼ごはんの際にホームセンターに寄って、新たなマスキングテープを購入しました。粘着力の程度は使ってみないとわからないため、粘着力と作業性のバランスが取れたマスキングテープと説明があったものをとりあえず選んでみました。午後からは新たなマスキングテープを使って養生を始めてみます。なんとなくこれまで使っていたものよりは粘着力は強い感じがします。養生の作業はそれほど残っていなかったので、すぐに残り2部屋の塗装に入ります。だんだんと慣れてきたということもあり、下塗りの作業は早々に終わりました。

 さて、いよいよ仕上げの塗装に入ります。仕上げの場合、ローラーやハケの塗りムラがそのまま仕上がりに出てしまうので、緊張感が高いです。上下に大きく塗っていくか、横に細かく塗っていくかなど色々シュミレーションをして臨みましたが、いざ塗ってみると塗りムラはほとんど分からず、ペンキの乗りも下塗りに比べていいため、結果的に仕上げの工程の方が案外楽でした。そんな感じで午後からの作業自体はスムーズに進んで行きましたが、午前中の進み具合が遅かったため、3室塗り終わらない間に日が暮れはじめ、最後の一室を塗り終えた頃には6時を回っていました。夕方になると暗さのせいで微妙な塗りムラなどが分からずだんだんと適当になってきます。照明をつけて作業をするわけですが、やはり日中の自然光の元で作業をする方が微妙な塗りの感じはわかりやすいです。

塗装済み。多少塗りが浅いところもあります。


左が塗装済み壁で右側がクロス素地の部分。壁紙だけの方が少しグレーっぽい白です。この右の壁には着色した塗料を塗るつもりなので、最後に残しています。

 1日作業をしてみて分かったことは、マスキングテープの粘着力が重要ということ。弱すぎるとマスカーに負けてしまうし、強すぎると壁紙を剥がしてしまうこともあります。実際午後に購入したマスキングテープで養生したところは何箇所か破れてしまいました。養生の際にきっちり貼るのと、最後剥がすときに注意深く剥がせば大丈夫だとは思います。
マスカーの養生は案外簡単にできます。ハケの作業が結構大変で疲れます。ローラー塗りは楽しく、最後の養生を剥がす作業が一番気持ち良いです。
 とりあえず3室を塗り終えたことで、作業の段取りはわかりました。必要になったペンキの量もおおよそ想定通りでした。ただ建物全体で言うとまだ1/3も塗り終えていないので、また事務所の同僚を巻き込み、これからの1週間でなんとか全て塗り終えないとです。

*当記事の記載内容について妥当性・正確性・最新性を保証するものではありません。当記事の利用により生じたいかなる損害やトラブルに対しても、一切責任を負いません。ご利用の際は、利用者ご自身の責任において行ってください。