山田 2022.04.13

Blog「土砂災害警戒区域、法22条地域、風致地区」私のすまいづくりvol.5

<土地が見つかる>

 中古住宅や土地の不動産情報を毎日見ながら、あれもダメこれもダメとやっていると、希望の条件の物件など到底見つかる気がしてきません。やはり妥協点を見つけないとダメなんでしょう。一番の問題は金銭面で、京都市内でそれなりの土地を探そうとすると最低2千万円くらいはかかります。それでも100㎡に満たないような土地で、建てられる延面積も70-80㎡くらいがせいぜいではないでしょうか。利便性も期待はできません。ただ、土地の費用を建物代から捻出することも不可能なので、結局出口のない袋小路の状態です。

 そんな中、Web上で2千万円を切る販売価格で左京区内の土地情報を見つけます。山に近く高度が高いため見晴らしが良く、法22条地域です。風致地区にも入っていません。水道管は20mmが入っています。ここまでは理想通りですが、都市ガスが引き込まれておらず、土砂災害警戒区域に入っています。ガスについては都市ガスがダメでもプロパンやオール電化とすれば良いので、まあ良しとします。

 土砂災害警戒区域は近年の大雨による災害の状況も考えると、非常に怖い地域に聞こえますが、案外山に近い住宅地はこの土砂災害警戒区域に入っていることが多いです。土砂災害特別警戒区域になってしまうと新築を建てる際にローンがつかないなど色々と不都合が出てきますが、今のところ警戒区域の場合は特に何の制限もありません。

 周りを山に囲まれた盆地の京都市内で、安い土地を探す際には、土砂災害警戒区域に入っているのも致しかたないのかと思います。

 話は少し戻って中古住宅を探していた際のことですが、内覧に行って不動産屋さんと直接話をしてみると案外広告で出ている価格より数百万単位で下げることができそうなことが多くありました。

 広告が出てからしばらく経っていて、売主の希望価格と相場との間に開きがある場合や、できるだけ早く売却したい場合がそれに該当するようです。

 今回の土地の場合も同様に、ダメ元でこちらの希望価格を初めに伝えてみることにしました。すると同じ金額で相談されている方が先客でおられ、もしその話がなくなれば2番手でこちらの予定している金額で話を進められるとのことでした。

 結果としてはその土地は初めの方が購入されることになったので、叶いませんでしたが話の流れでお隣の土地も売りに出す可能性があると不動産屋さんから教えていただきました。不動産広告を出す前段階の話なので、もし今の段階で交渉がまとまればネット上で不動産を探している不特定多数の人々と競合しないため、願ってもない話です。 
 一応売主としては広告を出す費用や時間を割くこともないため、少なからずメリットはあります。ただこちらの予算は変えられないので、再びダメ元で交渉をしてみることに。しかし、やはりそうそう甘くはないもので、結局広告が出されることになりました。まあ売主側としては当然のことなんでしょうが・・・

 不動産屋さんはお隣の土地とほとんど同じ条件のため、反応もそれほど変わらないのではと想定されていましたが、私の希望する条件にかなり近い物件だったので、広告に出れば誰かに持っていかれるという不安が大きく、ほとんど諦めていました。

 しかし、不動産屋さんの予想が当たり、私と同じような金額を提示されている方はおられたようですが、私が一番手ということで、売主さんとの交渉に入れることになりました。隣の土地の問い合わせをしてから、この間約3ヶ月ほどかかりました。

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