Works古建具を利用した住まいの新築

About

小さな3件長屋を解体しての一戸建て住宅の新築なので、ゆったりした敷地での計画です。ローコストでの要望で、作り付けの家具は一切作らず、古建具の利用も検討しました。京都府内産地域材を使った軸組・床仕上げ材で、耐震等級3・省エネ等級4の性能を備えながら使いやすいプロトタイプになるような計画をしました。
 1階に皆で使えるクローゼット、1寝室、物干しコーナーを1階テラスに配置し、雨の日の室内干し部屋も2階に設けました。設計段階では秘密基地と呼んで楽しんでいたキッチン前に小さな書斎コーナーがあります。子供たちも含め、情報を共有したり、パソコンがあったりと小さなコーナーが拠点になっています。
 各部屋の入り口は古建具の利用で、解体した建物にあったものや古建具屋さんで購入したもの、襖に唐紙をあしらったものなどさまざまに楽しみました。

Data

工事種別
新築
所在地
京都市伏見区
構造規模
木造2階建
延べ床面積
99.99㎡
施工者
村尾工務店
竣工
2020年8月
共同設計
J ,sアトリエ

外観 南に大きく開いた敷地はどの部屋にも明るい日差しが差し込みます。


部分的な植栽の配置もこれから育っていくのが楽しみです。


日差しのたっぷり入るリビング。

キッチンからリビングを見る。


暮らしの拠点、秘密基地。


階段手すりは小さなギャラリー。

子ども室。


古建具の格子戸と京唐紙の襖の組み合わせ。ちょっと変わった趣です。


手の込んだ格子戸も古建具ならでは。解体前の階段についていた照明も古風なデザインです。


出入り口の随所に古建具をあしらっています。