Worksバレエ教室の大空間を木造で造る -A&Sバレエスタジオ-

About
自らもダンサーとして活躍を続けながら、多くの子どもたちを教えているSさんにとって、自分の理想のバレエスタジオをつくることは長年の夢でした。
公園に隣接する広い土地にめぐり合い、計画のお手伝いをさせていただくことになりました。
バレエスタジオは少し特殊な設計です。まず天井の高さが3.8mあります。男性ダンサーが女性ダンサーをリフトして思い切って演技をするために必要なのです。床は膝に負担がかからないように特別なしなやかさが作れる工法を採用。壁は2面が鏡張りで歪みのない精度を要します。その他の壁は、鏡に写り込むため気が散らないように、真っ白に。他にも空調や照明のあり方など、要望を一つ一つ聞きながら決めていきました。
構造は、バレエスタジオの大空間を実現するために、接合部に金物を用いる木造軸組SE工法を採用。1階の住宅部分も柱や耐力壁を減らすことができ、可変性のある間取りになりました。また、耐震等級3を取得しています。
バレエ空間も住まいも伸びやかに仕上がりました。
Data
- 工事種別
- 新築
- 所在地
- 京都府向日市
- 構造規模
- 木造2階建(SE工法)
- 延べ床面積
- 119.24㎡
- 施工者
- 株式会社デザオ建設
- 竣工
- 2021年11月
隣接する公園からの外観
アプローチからの外観。1階が住宅部分、2階がバレエスタジオ。
裏側からの外観。住まい部分は東に大きく開いています。
2階バレエスタジオの玄関。ユダ木工の木製ドアは爽やかなスタジオへ誘います。
暖かい玄関へ。

吹きガラスの向こうにスタジオが見えます。
スタジオ内観。空間を大きく保つためのタイバーで登り梁を引っ張ります。
2面の鏡貼りは空間をより広く見せます。
住宅部分の玄関。
玄関脇に手洗いコーナーがあります。
無垢材の利用で木造の良さを引き出します。
構造体が室内空間を豊かにします。