WorksKさんの家・改装工事 ー『ことらいふ東寺』のご近所で京町家を住み継ぐー

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15年前にもえぎで改装した東寺近くの町家を購入したKさんから、再び改装の依頼をいただきました。
北と南両方の道路に接して、南北に長い敷地に建つ間口3間弱の典型的な一列三室型の町家です。前回の改修では、①耐震改修、② 床下の断熱改修、③裏庭に突き出た水廻りの改装、④1階の中の間を板間化して台所食堂にするなど、生活改善のために大掛かりな工事を行い、外観や裏庭は綺麗にして町家の風情を整えました。
15年の間には、ゲストハウスとして利用された時期もありましたが、昭和初期の趣きを残す町家は丁寧に使われており、ほとんど傷みも見られませんでした。今回の改修では、①新たに2階にトイレを作る、②電気設備と内装の修繕、 ③階段の架け替えなどです。
2025年4月からの建築基準法の大きな変更で、改装工事でも確認申請が必要な場合があるので注意が必要になりました。ただ京都市では特例として「京町家できる事集」を取りまとめ、町家を保全しようとしています。”階段の架け替え”がそれに当たり、急な階段を緩やかに昇りやすくしたり、位置を変えたりできます。とはいえ、京町家は年々取り壊され数は減る一方です。京都市も行政として危機感を持っているようですが、きちんとした改修をして住まいとして活用しない限り、町家の存続は困難だと思われます。
ご近所には、(株)ことらいふが運営する地域の拠点「居場所よっとーくりゃす」があり(vol.83に掲載)、Kさんの人柄も相まってご近所からも歓迎を受け、ゆるやかに巻き込まれておられるとか。地域が網の目のようにつながって安心して暮らしていけるまちが、少しづつ広がっているようです。
Data
- 構造規模
- 木造2階建て
- 用途
- 住宅
- 延床面積
- 104.10㎡
- 施工者
- 風・住・研
- 竣工
- 2025年9月

外観

玄関の奥に、2 階の増設したトイレから
の配管を下ろしました。

緩やかに掛け替えた階段。

2 階の座敷は寝室です。とても明るいので普段は雨戸を閉めておられるとか。

1 階奥の間は既存のまま残した建築当時の設えです。K さんの趣味で彩られた違い棚とお花を欠かさず飾っておられる床の間です。
