Works街なかに小さく住まう  – 路地奥の小さな長屋の改修工事

About

入された建物は敷地のすべてに増築されていて、外とのつながりなく存在していましたが、小さいながらも雨の落ちる庭を造り草花を植え、そこに開きながら過ごせるようにと計画が進みました。

町家の風情を残しながら居心地の良い居間にするために、水回りの位置・階段の位置を何度となく検討し、構造的な補強や断熱性能も高めながらの工事です。以前に改装された内装を剥がすと、かなり傷んだ柱や土台が現れました。それらを取り替えるとほんとにわずかな部分しか古い材料が残りませんが。その古い部分に新しい造作を織り交ぜたデザインとなり、なかなかいい感じに仕上がりました。

Data

工事種別
改装
所在地
京都市 中京区
構造規模
木造2階建て
床面積
46.50㎡
施工者
(株)アラキ工務店
竣工
2014年4月

[ 外観 ] 外部は黒っぽい塗装で落ち着いた風情をかもし出しています。路地奥なので実に静かな隠れ家のようなすまいです。


玄関


[ 居間 ] 1階はオープンな1室にしました。わずか8坪も広々見えます。黒い天井と正面の柱は古い町家の素材をあらわした部分で、新しい所とのコントラストが美しいです


[ 台所・居間 ] ささやかな庭ですが、外とのつながりは大切ですね


[ 和室 ] 2階は手前が畳スペース、奥がクローゼットなどが入るコーナーとに分かれます