Worksシンプルな箱から突き出た屋外テラスのある保育園 - ちとせ學院Tre保育園 –

About

「ちとせ學院Tre保育園」は、茨木市の中心市街地から少し離れた住宅街に新設された保育園です。敷地は、市が建設用地として指定した土地で、コミュニティーセンターの一角であったところに建設されています。敷地があまり大きくなく余裕がない中で、北西に建つコミニティーセンターや道路を挟んで向かい側の住宅など周辺建物に配慮しながらも、屋内屋外ともに豊かな保育空間となるように配置計画を考えました。南側は道路を挟んで空が広がって外観はシンプルな形ですが、道路側の南面に突き出した屋外テラスが外観デザインのポイントになっています。

Data

敷地
大阪府茨木市
構造・規模
鉄骨造3階建
延べ面積
775.93㎡
施工
株式会社 掛谷工務店
竣工

道路側の南面の突き出したテラス。 ルーバーがほどよく周辺への視線を遮りながらも、南側の日当たりや広がる空を享受できるテラスであり、保育室とつながる広い屋外活動場所となっています。

 

バルコニーの軒下空間になっている広い玄関ポーチ。お散歩用のバギーや、通園で使うバギー、 雨ガッパや自転車用ヘルメットなど、いつも置き場所に困る物たちの場所として使われます。


正面の玄関扉。木製建具に両端の扉はステンドグラスをはめ込んでいる。 (マルグラスデザインスタジオ前野氏作)

 

 

玄関からホールを見る。ホールと低い家具で仕切られた右側の空間は、一時あづかりや学童保育室として使われたり、保護者向けの研修など、多目的に活用できる広いホールです。

 

玄関ホールに絞り丸太を建てました。北山杉で有名な京都市北区中川の中田林業の「北山天然出絞丸太」。 しっかりと絞りの模様が浮き出ている丸太を選ん でいます。


多目的に使える保育室。照明はダウンライトを主照明にし、園で選んでくださったペンダントをポイントとして配置。かわいらしい雰囲気に。

 

2階へ上がる階段前のホール。階段の上がり口の近くに絞り丸太をたてています。

 

左側の窓が調理室の様子が見えるカウンター付きの窓。 右側の展示コーナーは、行事や季節の展示ができる展示スペースです。

 

調理室

 

乳児ゾーンの廊下。調理室とつながる窓をあけています。

 

 

1.2 才児保育室。各コーナーが教具棚で仕切られています。

 

0 才児保育室。家具や畳コーナーがあって、家庭的な雰囲気の保育空間がよいという園の方針に もとづいて詳細を決めていきました。奥には、大工さんの手作り階段コーナーがあります。

 

0 才児保育室と、1.2 才児保育室は建具で仕切られています。調乳コーナーや沐浴室とも上部をオープンにして、保育士の先生たちの見通しがよい形になりました。

 

2階ホールのロッカー棚と絵本コーナー。床面を少し下げてカーペット仕上げにしています。

 

2階の幼児保育室。南面のはき出し窓からバルコニー越しに外が見える。

 

2階 幼児保育室。モンテッソーリ教育では教具棚を置くため保育室には壁面が多く必要になります。そのため、しっかり壁面を確保しながらも、南面は外との つながりを大切に考えて大きなはき出し窓にしました。

 

2階南側バルコニー。防水層の上に人工木デッキを設置しています。一部プランター置き場をつくったので、草花を育てる場所としても活躍しそうです。

 

遊戯室。東面からの日当たりを期待して設けた天井までの窓が見える。

 

階段の踊り場は、ガラスブロックの窓を設けています。

 

屋外活動の場として、建物屋上にも人工芝敷の遊び場を作りました。日除け用のパーゴラも設置して います。