Works朱一保育園分園 -いちょうのおうち-

About
朱一保育園の分園である「いちょうのおうち」は本園から近く、いつも子どもたちの遊び場になっている児童公園が目の前に広がっています。定員210人の大きな保育園から少し離れた壬生の低層の屋並みの中で、ゆったりと過ごす0才児の保育が行われています。
1階、2階でそれぞれ月齢に応じて10人前後のグループに分けて保育されています。
小さいながらも専用の調理室を設け、調理の様子や匂い、食材の感触を間近で感じられるように玄関ホールの近くに配置しています。
保育室は建具によって3室に仕切れます。奥に畳の午睡室、真ん中と、手前の部屋はそれぞれの建具をつないだり閉じたりして保育を展開します。天井のルーバーは、音と光を和らげ、吊り下げ遊具も自由自在。
Data
- 建築主
- 社会福祉法人 たんぽぽ福祉会
- 敷地
- 京都市 中京区
- 構造・規模
- 鉄骨造 3階建て
- 延べ面積
- 312.20㎡
- 施工
- 株式会社 公成建設
- 竣工
- 2018年3月

東側に面して奥行きの深いベランダを設けています。保育室と段差なくつながり、ゆったりと遊べる屋外空間です。

子どもたちの目の前でおいしい給食を作りたい、との思いから小さな給食室ができました。リフトも付いていて、2階の配膳室とつながっています。給食の先生は手が空いたら保育にも入って優しいお母さんのよう。

玄関ホールをゆったり取り、通過動線ではなく遊びの空間としても利用します。給食室の窓、献立見本と掲示板、絵本棚、階段とその下の隠れ家的遊び場、機能は満載。

1階の保育室は道路からの距離が近いため目線が通る高さには色付きの型ガラスが入った建具を室内側に設けています。

1、2階の保育室は共に、建具によって3室を分けたりつなげたりすることができます。天井にはおもちゃが吊るせる木製ルーバーを取り付けています。

階段から覗ける円窓。

柔らかな光がガラスブロックを通して階段室を明るく照らします。

畳の床、杉の腰壁、障子の入った午睡室。

廊下の一角に奥行きの浅い収納を利用して絵本棚にしています。

廊下も遊びのスペースに。有孔ボードに手作りのおもちゃを取り付けられるよう作りつけています。