• 山田

私のすまいづくりvol.9「地盤調査と地盤改良」

更新日:9月19日


地盤調査の様子

 <地盤調査と地盤改良>

 土地に自由に立ち入ることができるようになったので、次は測量に入ります。不動産売買の場合、ちゃんとした測量図があることが多いのですが、今回はありませんでした。前もって広さについては簡易的に確認していましたが、土地の高低差などはまだちゃんと測れていなかったため改めて測ります。

 この段階で、地盤調査にも入ってもらいます。地盤の良し悪しは本来であれば土地を購入する前に調査できれば理想ですが、費用(3-5万程度)もかかりますし、所有権がない状態でやらしてもらえるかどうかはわかりません。しかも実際に建物が建つ配置が決定していないと、最終的な地盤調査としてはあまり意味もないため、結局ある程度プランが固まった状態にならないと、調査をしないことがほとんどです。

 今回の土地の場合は山裾で前面道路が敷地と並行して傾斜していたため、敷地は切土か盛り土がされていることが予想されました。切土であれば元の地山を削っているため、安定した地耐力を期待でき、地盤改良は必要ありませんが、盛り土の場合はそれほど地耐力が期待できず、地盤改良を想定する必要があります。

 地盤調査の結果は残念ながら自沈層を含む盛り土地盤で、地盤改良が必要となりました。


住宅の場合の地盤改良には大きく分けて2種類あり、以下の通りです。

・表層改良:概ね2mまでの浅い部分の地盤改良。建物の直下の土をごっそり固化材と混ぜ合わせて固める方法。

・柱状改良:2m以上の深さに支持層がある場合や、支持層に高さのばらつきがある場合に採用する工法。コンクリートの柱のような柱状体を2m間隔くらいで基礎下に配置していく。支持層がもっと深い場合には鋼管杭とすることもあります。

地盤改良の様子

 今回は、支持層が地山に沿って傾斜しており、場所によって支持層の深さが大きく異なるため、柱状改良を採用しています。柱状改良といっても支持層自体は2m程度の深さです。

 この柱状改良にも湿式と乾式の2種類があり、特に指定をしなければ湿式の方になるようです。湿式も乾式も基本的には同じようなことをしているのですが、改良体を造る際に湿式の場合は水を混ぜながら固めていくのに対して、乾式は粉末のセメントを掘削した穴に入れ、混ぜ合わせます。あまり詳細までは聞いていませんが、湿式の場合工事の翌日にはだいぶと固化した状態になっているのに比べ、乾式の場合は何日もかけて地中の水分を吸収しながら徐々に固まっていくそうです。


地盤改良後の柱状体の天端

 また、使用する重機の違いから敷地までの道路が狭かったり、路地状敷地のような施工条件が悪い場合は乾式しか選択肢がないそうです。うちの敷地の場合も敷地までの道路幅員が狭いため乾式工法になりました。

 湿式・乾式工法、両方とも一般的な住宅ですと2日間くらいで終わります。乾式の場合、意外と問題となるのが固化材の粉末を混ぜる際の埃が空に舞ってしまうことです。実際に現場で立ち会ってみると、当日は小雨が降っていて条件的には良かったのですが、それでも結構埃が立ち上っていました。晴天で風が強い場合は隣近所の洗濯物だとか結構気になるかもしれません。事前に周知しておくのが良いと思います。舞い散りにくい固化材もあるそうなのですが、だいぶ高いからね・・・と業者の方はおっしゃってました。


 地盤改良の費用は家の規模や工法、支持層の深さによって一概には言えませんが、ざっくり70〜80万くらいは想定しておいた方が良いのかと。うちの場合は乾式の柱状改良で、深さは2m程度、1階の大きさが16坪くらいでしたが、概ねこれくらいの費用となりました。

 京都の場合、地盤が良いところが多いとは言われますが、田んぼを造成したり、今回のように山を削って造成していたりすることも多いため、工事費概算の段階では取り敢えず算入しておいた方が確実だと思います。


↓地盤改良の様子




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