• 山田

私のすまいづくりvol.10「基礎をつくる過程」

更新日:9月19日

<基礎をつくる>

 住宅の基礎を作る際にはまず掘り方と言って、外壁や地中梁の下に溝を掘っていきます。その後砕石等を敷き込み転圧し、捨てコンを打ちます。捨てコンとは捨てコンクリートの略で、基礎の位置を正確に墨出しする目的と、型枠を固定する事を目的に施されるコンクリートです。捨てコンの厚さは概ね5センチ程度で、構造的な役割はありません。

 捨てコンの施工後、鉄筋を組んでいき型枠も立ち上がると、いよいよ配筋検査になります。配筋検査では鉄筋径や配筋ピッチが図面通りか、鉄筋のコンクリートによるかぶり厚さが十分にとれているかなどを見ます。基礎は一度コンクリートが打たれてしまうと修正が効かないため、住宅の現場監理の中でもかなり気を使う工程です。


 コンクリートの打設は一般的には基礎梁及びベース部分と立ち上がり部分の2回に分けて行われます。基礎梁及びベース部分の打設後、数日養生をした後、立ち上がり部分の型枠を組み、アンカーボルトを設置します。アンカーボルトとは基礎埋め込まれた土台や柱を固定する金物で、地震などで生じる引き抜き力によって土台や柱が基礎から離れないようにする役割をはたしています。


 堀り方→配筋→コンクリート打設→養生→脱型までの一連の工程はおおよそ2週間くらいでした。ただし、コンクリートの打設は雨天の場合は避けた方が良いため、日程は天気に大きく左右されます。また、型枠を外した後は2〜3週間程度コンクリートの強度が出るまで養生期間を取っておいた方が良いと言われていますので、掘り方に着手してから建て方(建物の構造材を組み立てること)までにはおよそ1ヶ月〜1.5ヶ月くらいは必要になります。

 我が家は4月の中旬に脱型まで終わったので、5月の連休明けには建て方に入っても良いのですが、残念ながら構造材が昨今の木材情勢の不安定さによって中々手に入らず、待ち状態になっています。木材は京都府内産材を使うのですが、まともに影響を受けてしまっています。

 ちなみに、我が家の木材はこれまでもえぎ設計でもよくやってきたように、構造材は京都府内産材の杉・桧を使用し、大工さんによる手刻みで加工をお願いしています。

 今や構造材の加工はプレカットと呼ばれる、工場で予め機械によって刻まれる加工方法が一般的になっており、手刻みによる加工は時間がかかり、費用も割高で、職人の技術力も必要なため、新築の物件ではほとんど見かけなくなってしまいました。私自身も費用の面からプレカットも検討していましたが、結局せっかくやし手刻みでやってもらいたいなぁという設計者の欲が勝りました。



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