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すみ方調査の巻

最終更新: 2019年10月1日

 今のお住まいを見せて頂けますか。

 いえいえそんな、散らかしていますのでお見せできるようなものでは・・・

そう言わずにありのままを見せて頂けると設計の参考になるのですが・・・

そんなやり取りからスタートして、お住まいを案内して頂きます。

まずは現在のお宅の間取りを図面にします。

標準的なお宅なら30分ほどで方眼紙に書き込めます。次にそれぞれの手持ちの家具の採寸をします。そして事細かに住んでいる様子をお聞きします。






 食事はどこで食べられていますか。食事が終わるとどこでくつろいでいますか。仕事から帰ってこられたらまず何をされますか。それぞれの洋服はどこにしまわれていますか。この押し入れには何が入っていますか。どこで過ごす時間が長いですか。 朝は出かける服に着替えてから食事をされますか。など。

 あまりにもプライベートな話にもおよぶことがありますが、そうしていくうちにどんな生活をされていて、どんなことに価値を置いているのかが伝わってきます。

ものの量を把握するのも大切な工程です。収納の面積は一般的にすまいの13%と言われていますが、それは各家庭によって違います。台所用品が多い方、服が多い方、本が多い方、多趣味の方、さまざまです。それも現在のすまいの暮らし方からうまくいっている部分とそうでない部分とを、お話を伺いながら見せて頂きます。


 これは仕事ではあるのですが、実はとっても楽しいものでもあります。いろんな方のすまいを隅々まで見せて頂くことなんて、なかなかできないでしょう。ほんとにいろんな住み方があるもんだなぁと感心します。

また、どうもうまく片づかなくて・・・と言われる方は、どこがうまくいかない原因なのかを探します。

 一番長く過す場所が一番暗くて寒い場所だったり、ものの量が収納に入りきっていなかったり、広い部屋なのに廊下のような使われ方だったり、とさまざまな不便が見られます。それは決して住んでいる方が悪いのではなく、住んでいる家が現在のすまい方にあっていないからです。そういう風に住めるように造られていないからです。

そうそう住みやすい家というのは少ないですが、そんな中でもうまく住みこなしているかたに出会うと感動的です。なるほど、こういう住み方もできるのかぁ。と感心させられます。いいすまい方を見れるのも役得です。



 家族の数だけ住み方があります。それぞれの家庭を設計するときに、この間取りがこの家族にしっくりくるのかそこに立ち返って考えると、いろいろなことが見えてきます。

いきづまったら現場に帰れと言いますが、生活の現場にはたくさんのヒントが隠されています。

 設計する側だけなく、すまい手自らも住み方のくせのようなものが見えてくるのだと思います。そのくせを直すのではなく、受け入れながら次の家に活かしていくのもよいかもしれません。





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