• 清原

すまいの細部を考察する Vol、17

 掃き出し引違いのサッシ、今はどの家見ても1間の幅で2枚引き違いが座っていて、リビングが広くなるとそれが2つになる。昔の縁側みたいに2間の4枚引き違いがさらにもう一つつながっているようなそんな開口部は見ることがなくなってきました。

しかし縁側に座って日がな一日庭仕事なんてやっぱりあこがれる訳です。それは4枚引き違いの真ん中二つを1間分開けて座っていないと「爺さんや、まぁお茶でも」と横に座ってくることができないのです。開け放すとは最低1間分解放されていないとその真価は発揮できないのです。でもね、構造計算をしたり経済設計だのと、でっかい梁を入れることがなければ、2間の大開口なんてめったなことでは取れないのです。

そこで柱間隔は1間だけれども2間の4枚引き違いを座らせる。アウトセットで取り付ける。どうでしょうか。

 

ちょうど召し合わせの部分が柱の裏側に来る、ちょっとクレセントが回しにくいのが難ですが、アルミの部分が隠れて設計者が計画したようなディテールになっているではないか。両側の2枚はFIXかのように開けることはないのですが、網戸がそこに座っていて引き分けサッシのような気分。(シャッターサッシも取り付けられます)外から見ると出窓のようなディテールになるのでささやかにも庇がいります。

昨今はFIXガラスと片引き戸が組み合わされたような掃き出し窓があったり、スッキリ見えるけれどあまり開かない窓が多くなってきていて、ちょいとさみしい。だからと言ってオープンウィンのようにパタパタドアでは網戸が付けられない。フルオーダーで木製建具なんて予算が追い付かない。既製品使いながらちょっとした工夫でこの解放感。庶民のあがきです。

今でもコマーシャルでは、縁側に座ってビールですよね。

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