グループリビング ことらいふ嵯峨野
![]() [ 外観 ] 田舎家風の堂々とした外観 | ![]() [ サンルーム ] ちょっとお茶を楽しめるゆとりのスペースです |
---|---|
![]() [ 居間 ] みんなの居間、食事だけでなく集まりやイベントなどにも活躍する多目的な部屋 | ![]() [ 個室 ] Sさんの部屋、音楽を楽しむレッスン室があります |
![]() [ 個室 ] Nさんの部屋、もともとの和を生かし、 落ち着いたシンプルなしつらえです | ![]() [ 庭 ] 奥の芝生の庭、どんな風に変わっていくのか楽し みです |
![]() [ 陶器銘板 ] 陶器作家 山下透さん作です |
設計・施工概要
・工事種別
・所在地
・構造
・規模
・延べ床面積
・施工者
・竣工
住まいの改装・増築
京都市右京区
木造
2階建
約265㎡
風・住・研
2016年5月
設計プランについて
このプロジェクトは高齢期にさしかかったある一人暮らしの女性のつぶやきから始まりました。
「老後の一人暮らしがとても不安」、しかし「老人ホームは自分の住まいという感じがしない」、「仲間と一緒に助け合いながら自立した暮らしができないものか」など。
相談をお聞きし、集まって住むイメージがふくらみ、たちまち意気投合。しかし、こんなに長い道のりが待っていようとはお互い夢にも思いませんでした。足掛け10年、できあがった新しい住まいは「ことらいふ嵯峨野」といいます。
勉強会から始めたのですが、メンバー数人がグループリビング「COCO湘南台」の見学会に参加したことが、大きな転機になりました。その後、ここの理念である『自立と共生』、『地域の中で生きる』がメンバーの合言葉のようになっていきます。
『京都にグループリビングを』という呼びかけで連続学習会を行ったところ、3回の延べ参加者が100人を超える大盛況。高齢期の安心の住まいは多くの人たちの共通の思いだったのです。
この計画の支援者が見つかったのは2015年の4月。右京区に比較的大きな売り家も見つかりました。支援者がそれを買い取り、改装工事を借りる側が行う事を条件に、賃貸住宅として提供していただくことに。
改装の内容は共用部を重点的に、ホームエレベータを設置し、できるだけバリアを無くし、階段や水回りを改修し、みんなの居間を広げるとともに床暖房にしました。
6つの個室はできる限り現状のまま整える程度で改装費用を抑えました。
元気な女性達の共同の暮らしが、和気あいあいと始まり、子ども食堂や暮らしの講座など地域に開いた活動もスタートしました。