ひまわり保育園
設計・施工概要
・工事種別
・所在地
・構造
・規模
・延べ床面積
・施工者
・竣工
保育園の新築
長岡京市
RC造
3階て
553.00㎡
株式会社長村組
2018年3月
設計プランについて
長岡京市で初の産休明け保育を実施する為に、40数年前に認可外の共同保育所として開設されて以来ずっと、移転・資金づくり・土地探しを続けてきた保育園です。私たちも20年近く認可運動のお手伝いをする中で、3年前に小規模保育施設への改修に関わらせていただきました。
「この土地で就学までの保育園が建つでしょうか」と送られてきたのは、高速道路沿いの500㎡にも満たない変形敷地でした。これが長年の夢の実現への始まりです。
定員からすると、保育室や園庭は基準面積ぎりぎりで、敷地内に十分な空地を確保するのは困難でした。しかし、現地に立ってみると、予想以上に高速道路の位置が高く、高架下の公園利用も併せその向こうに広がる西山の眺望が良く、外とのつながりを活かした保育園のプランができそうだと思い直しました。
ひまわりの保育は食育が特徴の一つです。玄関に近く、保護者も子どもも前を通る調理室は、他の部屋より床を下げて調理員さんと子どもたちの目線を合いやすくしています。幼児さんはおかずを受け取り2階の保育室に運び、片付けも子どもたちの仕事です。
2階の3つの幼児保育室では2歳児を含めた5才児までの縦割り異年齢保育を行っています。これは共同保育所時代からの長い実績を大切にした結果で、いろいろな年齢いろいろな子どもが刺激し、認め合いながら成長します。保育室前の広いテラスの透明な手摺越しに室内からでも山並みが見え、下階の築山で遊ぶ乳児さんたちの姿も眺められます。3階には職員スペースを配置し、コンパクトながらも人や外とのつながりを大事にした園舎ができました。