コーポラティブハウスという住まい
「いい家が欲しい」という思いを実現させる一つの手段として、少し根気がいりますが、こんな方法があります。と言ってもその仕組みが複雑なわけではありません。いい家が欲しい人たちが集まって、話し合い、学習を重ねながら、土地を取得し、仲間を集め、共同の住宅を自分たちで作っていくのです。
コーポラティブハウスは、協同組合方式の住まいづくりとして古くからヨーロッパで実践されてきました。日本では1970年代にその潮流が見られます。都市に住みたい、押し着せ住宅でない住まいを、と願う市民や建築家たちが実践を重ねる中で獲得していった方式です。公団(現UR)や金融公庫 (現都市再生機構)の支援もあり、80年代全国で広がりを見せましたが、バブル期の地価の高騰や、マンションブームなどのあおりを受け、市民による自力建設が難しくなっていきました。しかしながらコーポラティブハウス方式には様々な可能性と魅力があるため、取り組みを続けています。
いい家の条件は人それぞれ違います。コーポラティブハウスで得る家は、手間暇をかけた家、我儘と楽しいが集積しあう家、隣近所や地域の人たちと繋がって暮らす家です。
コーポラティブハウスの特徴
① 住み手主体
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出来上がったマンションを購入するのとは違って、建物や間取り、自らの住まい環境づくりに希望が生かせます。
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犬や猫との生活を楽しむことも、住み手同士で話し合い、ルールを決めていきます。
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一から自分たちで考えるオーダーメイドの様々なすまいづくりができます。
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共有スペースも自分たちが共同で作り上げることができます。
② より良いコミュニティー
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・共同の住まいづくりの過程で住む人同士が、入居前から互いに知り合い、良好なコミュニティがはぐくまれます
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隣人たちとクリスマスパーティーや餅つきでなごむひととき。
③ 実費主義
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余分な経費を削減し、実費で住宅を建設できます。また、かかる費用がみんなに良く見え、納得のいくコスト管理ができます。
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地鎮祭も手づくりで。
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建築材料も一つ一つ学習会を経て
④ 豊かな環境
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個々の住まいを主体的に豊かにつくれるとともに、入居者が話し合って共同の庭や集会所をもつなど、豊かな環境を生み出すことができます。
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子ども達が安心して遊べる環境
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屋上緑化や庭造りなども手づくりで。
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コーポラティブハウスづくりの手順
準備会・用地の選定
主要メンバーが集まり、コーポラティブハウスに使用する土地を選定する
参加者集め
企画を作り、口コミやチラシで参加者を募る
建設組合の結成
集まった人たちで組合をつくり、資金計画を作成する。
正式に土地取得をする。
建物や住戸別設計の始まり
みんなの希望を出し合って全体の計画づくりや、住戸の位置決め、間取りを作る。
工事発注・着工
見積もりを取り、建設業者を選び、発注する。
完成・入居
完成・入居
管理組合による管理のスタート
みんなで管理規約を作り、住み方、暮らし方のルールづくりをする。
設計料について
設計・監理料は国土交通省の定める告示98号に基づいた業務報酬基準に従い算定しています。
また、住まいに関わるいろいろな相談もお受けしています。
その場合1時間あたり7,000円の相談料をお願いしています。