清原 2025.11.13
Blogすまいの細部を考察する Vol.37
近くで家を探す相談に乗っている友人から建売の家を買おうかどうか見てほしいと。
その相談を受けた時にはまだ更地で一つの大きな敷地を分割するための境界周りの工事をしていました。完成プランが広告されて販売価格がうたわれていましたが、プランが悪いので変更できないかと交渉をしたいと言われて、一晩掛けて考えたプランを投げてみました。だがすでに遅し、確認申請が下りているので変更できませんと。

「条件付き売建て」ならまだ間取りは自由に考えられるけれども、自信満々で建売プランを見せられるとがっかりします。2 件に割られた北側の敷地なので、ほぼ同じ大
きさの家が南側に建ちます。それでも南に開いたかのようなプランを立てるのはなぜなのか。玄関脇に袖壁のようなものが書かれていますが、実際の確認図面ではなくなっていました。2 階の出隅の柱の下に1 階の柱がないのはちょっと気になります。 東側には大文字山が見える敷地というのに、なんてもったいない窓の開け方。敷地のラインもゆったり空いているかのような位置に書かれていますが南北はもっとギリギリです。東と西にはそこそこ抜けているので東西への開き方が欲しいところです。2 階の形は極力整形に、それをささえる1 階は2 階の形に梁が回るようにして柱の直下率を上げる。1 階プランに2 階のプランを重ねて同じ位置に壁列が来るように配置する。右の私が描いたプランでも東面の壁が少ないのが気になります。
偏芯率が大きくなります。この時点が一番面白くて一番悩むところですね。これがうまく一致したときに一番達成感があります。なるべく凸凹させないプランがいいですね。と、こんな風にいつも建売プランの変更計画をケーススタディしています。
今回もかなわなかったけれども、友人の家族構成や生活の仕方がわかっているのでプランの検討がしやすいですが、生活と一致させつつ将来の変化にも対応できるプラン構成を考えたいものです。小さくても1 階に1 寝室が取れるのが今はよさそうに思っています。ちょっとしたプロトタイプ設計です。建売プランの計画作成の仕事、誰か頼んでくれないかなぁ。
建売屋さんのプランの中のベランダの横にDSという閉じられたスペースが書いてあります。実際の建物にもたどりつけないスペースがあるので、「DSって何ですか」って聞いてみたところ、「デッドスペースです」って。ひっくり返りそうになりました。

