2024.08.09

Blog上棟しました! 「京・杉の家」

 

ようやく上棟の日がやってきました。製材所や手刻み加工の現場を見学した時に見ていた木材たちがやっと現場にやってきました。数日前には基礎に土台を据え付け、今日から柱、梁などを建ていく作業が始まります。なかなか良いお天気で、工務店や協力業者さん総出で建て方です。木材を持ち上げて運ぶため、道路にはクレーンが停まっています。柱や梁は、加工した仕口を合わせて嵌め込み、木槌でコンコンと叩く音が響きます。気持ちのいい音です。大工さんが微調整を加えながら、少しずづ組み上がっていっています。

まずは1階の柱から建て、2階床の梁組をしていきます。


現場に運びこまれた木材。杉の横架材です。


2階の柱を建てます。

1日目はここまでで終了でした。柱には「長ほぞ」という仕口の加工がしてあり、穴あき加工してある土台や梁に差し込んでから「込み栓」を差し込んでいきます。そのため、最近の建て方としては、結構時間がかかるのです。柱の本数が多い、と大工さんが嘆いていました。

 

そしてここらか2日目です。

昼前で、屋根の桁あたりまで出来てきました。

クレーンで梁を運んでいます。


現場に搬入された横架材。真ん中の2本は、梁と梁を繋ぐための「追っかけ大栓継ぎ」の加工が施されています。梁の途中にある凸型のへこみは、梁に梁を掛けるための仕口です。

 

2階の柱の上の梁を組み立ている様子。

 

屋根の桁まで組み上がりました。

ここから屋根面の軸組をつくります。この建物は登り梁をつかい屋根の勾配に合わせて梁を組むことで、2階の天井高さを高くとれるようになっています。2階の桁から上は、登り梁が組まれていきます。

この暑さの中、休憩も大切です。上棟の時の大工さんたちは、とても楽しそうです。見ている私たちも楽しいです。杉やひのきの香りがして、良い気持ちになります。木の香りの効果は大きいですね。

休憩する大工さんたち