南 2024.07.02

Blog製材所と手刻みの現場見学 「京・杉の家」

製材所の見学に行ってきました。

現在進行中の「京・杉の家」の新築住宅で使う材料を製材してくださっている京丹波町の梅原木材さんです。製材所で原木の状態から柱や梁となる構造材を切り出していきます。敷地に入ると丸太の山がいっぱいあり、製材の帯ノコの機械音が奥から聞こえてきます。その日は、柱を製材中で3mの長さの丸太から四角い柱が切り出されていく様子を見ることができました。木の曲がりなどを見ながら何度も削り、くせを見ながら少しずつ柱を切り出していく。最近のオートメーションの製材所では見られない職人技を見ることができました。実際に使われる材料を原木の状態から見れる機会はそうそうないので、とても貴重な時間です。

その後、木材を手刻みで加工している工務店の工場へ向かいます…

敷地の様子。原木の山が見えます。

 

これから製材する丸太たち。柱になります。

 

帯ノコに通すための台車に乗って木材を切り出していきます。


切り出された柱。しっかり柱の真ん中に木の芯がきています。


必要寸法120角の柱ですが、乾燥前の製材では大きく切り出されています。

 

 

次に、村尾工務店の手刻み加工をしてるところに行きました。

製材された木材を乾燥機にかけて乾燥した後、ここに運ばれてきます。今は木造の軸組のほとんどがプレカットという機械により加工しますが、ここは大工さんが手刻みで仕口や継手を加工します。ちょうど梁を加工されてるところでした。材料の美しさにあらためて感心しながら、一通り見てまわります。大工さんと打合せもします。

梁の仕口を加工しているところ。


作業場の様子


加工された仕口。


村尾さんはじめ、関わってくださっている大工さん達。

 

黙々と作業する大工さんを見ているのは楽しいですね。この場所では、軸組が組み立てられるところまで加工して、敷地に持って行き棟上げをします。まだ上棟までは時間はかかりますが…。

今回は、この建物に住む予定のお施主さんと一緒に見学に行きました。山から切り出された木が梁や柱になり家が作られることを直接感じていただけて、とてもよい機会になったと思います。作る人の顔が見えるのも、いいですよね。最後に梅原木材の梅原さんの写真。