清原 2023.04.27

Blogコート掛け すまいの細部を考察する Vol.28

コート掛けを玄関に作りたいとよく言われます。私の場合はまず家に帰ると玄関の風除室を通り抜け、リビングとの間の戸を閉めた後にそこにある自分のコーナーにカバンを下します。そしてコートのポケットから携帯電話やらハンカチを出して、その横にあるコート掛けに掛けます。うっかりポケットの中身を出し忘れて、後でポケットを探りに行くこともしばし。この順序だと玄関にコート掛けがあるとなかなかに面倒くさい。

玄関にコート掛け、土間ですでにコートを脱ぐか、レインコートだけかな。

他人の家に訪問する時にはインターホンを押す前にコートを脱いでおくのがマナーと言われておりますが、昨今の京都は寒いのです。コートの外側には埃がついているので内側に向けてたたんで持つ。そして迎え入れられると、「コートをかけておきましょうか」とハンガーを出されてコート掛けへ。この時は外で既に脱いでいるので、玄関のコート掛けに掛けられます。コートに携帯電話やらハンカチは入れておいてはいけないのです。

鏡もセットに欲しいとよく言われますね。

すまいの計画ではどうするか、以前書いた書斎コーナーのような自分のスペースでコート・カバン・携帯電話を一堂に集めて置いておきたいのが私の思うところ。これも人によって違いますが、玄関は風除室として閉じている場合は、通り過ぎるところとして余りものを置かないのではないかと思っています。でも家に帰ってきたら、すぐにカバンは下したいし、上着も脱ぎたい。リビングに入ってすぐにそのコーナーが欲しいのはわかります。でも玄関では脱がない。寒いから。寝室の一角に書斎コーナーがありクローゼットもあるとなれば、そこにカバンも置くしポケットの中身も出すので、そこまでは一気にコートも脱がずに来てしまう。で、部屋着に着替えてリビングへ。これはもう家族の生活パターンを読み取るしかないですね。最近は家族共有のクローゼットだったり、みんなの書斎コーナーだったりします。本当に玄関にコート掛けはあった方が便利なのか?そこがいいのかじっくり検討ですね。

うちの家で子どもが朝起きてきたらまず、学校に行く準備のためにカバンと上着をリビングから玄関に出る戸の前に置くのです。その子が一番に出ていくのですが、それまでにゴミ出しやらがあるとそれをまたがなくてはならない。邪魔なんです。それが解決したい。ほんの一時のための置き場です。そのためのコート掛け+カバン置きが玄関脇にあるのは便利かもしれないなぁ。そこに鏡も。