清原 2023.03.23

Blog箱買いしたみかん すまいの細部を考察する Vol.26

箱買いしたミカン。皆さんは普段どこに置いていますか?うちの家では玄関です。予定外に頂いた白菜や大根も結局玄関に置いています。涼しいところはそこですから。

みかん・りんご・野菜は冬は玄関に居座ります。

うちの家を改装する時にささやかなパントリーを作りました。床が一部すのこになっていて涼しい空気が入ってきます。自家製味噌を仕込んでいるので保存のスペースがいるとなって、押入一つ分の食品納戸を用意しました。缶詰・ストック調味料・あまり使わない食器・鍋・ホットプレートその他もろもろを入れて、真ん中に米が30㎏居座るとそれでいっぱい。野菜とミカンは玄関へはみ出すのです。

ここは冷やさなくてもいいものが多すぎるのかも。

玄関にあるといつも見えているので忘れてしまうことはありません。でも見た目は悪い。「勝手口からお客様を迎える」みたいなことになってしまいます。

パントリーも冷暗室となるとできれば断熱の区分から外へ出したい。キッチン勝手口から外へ出ると、外なのに閉じられた物置があって、虫たちは入れないけれど外部だというような場所。スリッパのまま出られて一坪くらいあるとよいです。もちろんそのまま外にも出られて生ごみをコンポストへと運びもします。時々、サザエさんの三河屋の三平さんが訪ねてきます。

そうは言っても都会でそんなスペースは取れないですよね。結局玄関がそれをささやかに兼ねる訳です。暖房の回らない冷暗所として。

でもね、省エネ等級5を叶えるためには建物の内部は全て断熱の内側としてとらえなくてはならないのです。これは大きな矛盾です。建築的には内部の冷暗所を断熱的には外にしたいのですが、法律が許してくれない。法を決めている人は生活をわかっとるのか。と、なるわけです。

マンションは特にそうですが、家の中に冷暗所なんて今の住まいにはないのです。でもやっぱり必要な時が出てくるので、勝手口のとれない家では玄関がその役割を担う訳です。

そこで玄関に50cm角程度の収納があって、目隠し格子戸、または暖簾がかかっていていつでも取り出しやすく風通しの良い食品棚が欲しい。結構玄関って物置ですよね。

ほんとはパントリーを玄関の横にとって、玄関と食品納戸は断熱の区分の外に置くべきだ。と、主張したいのです。 靴とミカンを暖めるのか? と思う訳です。