清原 2023.01.25

Blog基礎配筋の検討 すまいの細部を考察する Vol.19

木造の基礎ってやっぱり分かりにくい。木造ですが基礎はもちろんRC造で、固定荷重も軽いのでRC造の基準にしてはきゃしゃな造りになっています。べた基礎の梁の設計や、底板の配筋などは、構造計算を元に鉄筋量などを決めていくのですが、鉄筋の定着などの標準おさまりは、RC造の標準図に従って施工しようとすると、梁やら底板やらが小さすぎて、継ぎ手部分だけが過剰なのではないかと思えるおさまりになってしまいます。構造設計者に聞いても、木造用鉄筋コンクリート構造配筋標準図を渡されて、これしかないです。と、ほぼ内容はRC造のそれと同じものです。基礎屋さんと相談しながらどうしたら施工しやすいか、無駄な労力はかからないのかなど詰めながら、次回はそれでいきましょう、と発展させます。

基礎をどれくらいシンプルに作れるかでローコスト設計が決まります。

ハウスメーカは今でも布基礎でやっているところが多いのは、外部側に化粧型枠を用いて洗い出し風の仕上がりを作るためだったりします。今回ちょっとしたつながりで、べた基礎で化粧型枠の試作がしたいとの依頼を受けてやってもらいました。株式会社WASC基礎地盤研究所の高森さんとのやり取りで、この基礎は、外周面に打ち継ぎ跡が出ない。モルタル化粧塗りをしなくてよい。水平打ち継ぎが出ないのでシロアリの侵入を防ぐ。一発打ちと同じ強度が出る。などの利点をあげていましたが、施工性はまだまだ検討の余地ありといったところです。そこでも梁の定着のことやスラブ配筋と梁との関係など議論しましたが、ちょっと調べてみますとのこと。日本住宅基礎鉄筋工業会に確認です。「推奨基礎仕様マニュアル べた基礎編」が2022年度発売により、それを注文しました。

この不思議な打ち継ぎは結構現場が苦労しました。

基礎屋さんと話していると、手持ちの型枠のサイズ、加工機、型枠大工とのつながり、セパレーターの既成品サイズなどいろいろわかってきます。鉄筋の補正の仕方、出来ることできないこと、こちらも考えさせられます。

構成型枠のH700が必要になります。

立ち上がり上端部のフック部分がかぶり厚さが厳しくなることが多いので、オリジナル加工具を作ろうかと思います。後日道具メーカーに掛け合ってみました。意外と話を親身に聞いていただけたのですが、製造するかどうかは、需要があるかどうかで決まるので、そこは検討で。と。

地中梁の配筋としてはこんなものかも知れませんが、これが取り付く梁の定着が大変なことになります。