清原 2021.11.15

Blogウォークインクローゼット すまいの細部を考察する Vol.5 

ウォーキングクローゼットで計画するとき、安直にハンガーパイプを一本1800くらいの高さに設置するために、その上に枕棚のような奥行450くらいの棚を付けてそこからハンガーパイプを吊ることにしています。下はクリアーケースの引き出し(市販のもの)を奥行550くらいの商品を置いていただくだけ。1間巾の2帖~3帖の部屋に両側ともその設定で最大限に利用する。これが一番安くて、汎用性がきくのだろうと思っているのですが、うちの子は引き出しに入れたものを「見えないので使わない」ということがおきます。オープン棚にして畳んだ服を見えるようにして置くのが使いやすいと、めんどくさがります。さすがにパンツとか靴下とかは小さいので棚の上にポンと置くだけでは形にならないのでせめて籠に入れるのが精いっぱいですが、全部が見えているのって、よほどきれいに置かないと雑然としてしまいます。

通常作るクローゼット

引き出しだろうが、オープン棚だろうが、後で置くだけなので設計としては間違っていないのですが、できればしゃがまずに取りたい。そこで上下逆転はどうでしょう。ハンガー物を下に、上は棚だけ。ありだと思いますが、建築工事が増えます。汎用性がない。長いコートは引きずる。上が浅いので部屋は広く感じますが、良し悪しですね。

下がハンガー掛けのクローゼット

使い方によって、人に合わせて、作りこめばいろいろなことはできますが、費用はかかるし、使い方が変わっていくことについてこないしで、あまりお勧めはしません。最初はすげー使いやすいといわれるかもしれないけれど。結局、引き出しはたくさん入るのです。上にハンガー吊って、下に引きだしが一番たくさん収納できるのです。そうすることによって使いにくさが出ているのかもしれません。部屋に対して詰め込みすぎということでしょうね。広いウォークインクローゼットに一人分の服だけならきっとゆとりある置き方ができてすべてが把握できて使いやすいのです。だんだんわかってきました。この小さなことへの考察は狭いながらもなんとかうまく使いこなそうという思いからの必死さがあふれているのです。広さと、時間の余裕さえあれば、ほとんどのことは解決するのではないだろうか?いやいやそれがかなわないからやっているのですね。

かなり作り込まれたクローゼット